膀胱炎
症状
✓ 何度もトイレに行きたくなる
✓ 排尿後に痛みがある
✓ 残尿感
検査・治療
尿検査で尿中白血球、細菌検査をします。治療は抗生物質の内服、水分摂取を心掛ける必要があります。膀胱炎をこじらすと、腎盂腎炎や腎臓への感染が起こる場合がありますので、早めの治療が重要です。
過活動膀胱
症状
✓ 急に尿意を我慢できないような尿意がおこる(尿意切迫感)
✓ トイレが近い(頻尿)
✓ 夜中に何度もトイレに起きる(夜間頻尿)
✓ 急に尿をしたくなり、トイレまで我慢できずに漏れてしまう(切迫性尿失禁)
検査・治療
原因は様々ですが、原因の特的できないものや加齢によるものが実際には最も多く存在しています。薬物療法、骨盤底筋体操、膀胱訓練などで治療していきます。
尿失禁
症状
腹圧性尿失禁
✓ 咳やくしゃみでもれる
✓ 立ち上がった時にもれる
✓ 歩いている間やジャンプをするともれる
切迫性尿失禁
✓ トイレに間に合わずもれる
検査・治療
治療は薬物療法、骨盤底筋体操、膀胱訓練、干渉低周波(ウロマスター)などがあります。
性感染症
*女性の性感染症の診療は、行っておりません。婦人科での受診をお勧め致します。
血尿・蛋白尿
血尿は尿中に赤血球が混ざった状態です。肉眼で見て分かる肉眼的血尿と、試験紙法による尿潜血、顕微鏡でみないと分からない顕微鏡学的血尿に分けられます。出血している部位が腎臓のろ過装置である糸球体か(糸球体性血尿)、尿路結石症、腫瘍などの糸球体以外の部位か(非糸球体性血尿)を調べる必要があります。蛋白尿は尿管や膀胱などに異常があって出血したりする場合でも見られますが、主に腎臓で尿がつくられる過程で糸球体に障害がある場合に認められます。
原因
✓ 腎臓
腎臓結石、腎細胞がん、糸球体腎炎(腎臓の糸球体に炎症が起きている)など。
✓ 腎盂・尿管・膀胱
腎盂腎炎や膀胱炎などの尿路感染症、尿管結石や膀胱結石などの尿路結石、腎盂尿管がん、膀胱がんなど。
✓ 前立腺 前立腺肥大症、前立腺炎、前立腺がんなどる
検査
✓ 尿検査:試験紙で尿糖、尿蛋白の有無を、顕微鏡で赤血球、白血球、細菌などを観察します(当院で施行可)。糸球体からの血尿では変形赤血球(写真1)が見られ、均一赤血球(写真2)が多く見られる場合は尿路感染症、尿路腫瘍、尿路結石症などが考えられます。
✓ 尿細胞診:腎盂尿管、膀胱や尿道の剥がれた細胞が尿に含まれています。その細胞を観察することで癌や炎症性疾患を調べます。
✓ 血液検査:尿蛋白を認める、顕微鏡で変形赤血球を認めるなど、糸球体疾患が疑われる場合に行います。また、男性では前立腺癌を調べるために前立腺特異抗原(PSA)を調べることがあります。
✓ 超音波検査:腎臓、膀胱、前立腺などを観察します。痛み、レントゲン被爆はありません。腫瘍、尿路結石など血尿の原因となるものを鑑別できます。なんらかの疾患が疑われた場合には、痛みの少ない軟性膀胱鏡、CTやMRIを行います。